当会では、2026年1月下旬から2月上旬にかけて、全国の医療機関を対象に「『お一人さま』支援の本格始動に伴うアンケート」を実施いたしました。ご協力いただきました医療機関の皆様に、厚く御礼申し上げます。
この度、本アンケートの最終集計結果がまとまりましたのでご報告いたします。
■ 調査結果の主なポイント
今回の調査から、単身世帯の増加に伴う「お一人さま」患者の対応において、医療現場が大きな業務負担や運営上の課題を抱えている実態が浮き彫りになりました。
•属人的な対応による現場の疲弊: 身元保証人が不在の患者を半数以上(58%)が無条件で受け入れているものの、その対応の84%をMSW(医療ソーシャルワーカー)や退院支援看護師が個別に行っており、本来業務を圧迫する「シャドーワーク」が深刻な課題となっています。
•民間支援サービスに関する理解不足: 高齢者等終身サポート事業者などの民間サービスについては、「サービス内容が理解できない」「業者の信頼性を判断しにくい」といった声が多く、十分に活用が進んでいない状況もうかがえました。
•外部連携への強いニーズ: 医療機関単独での対応が限界に近づく中、今後検討したい取り組みとして「専門相談先との連携」が最も多く挙げられました。また、全体の62%の施設から「今後、日本医介連との連携・協力を検討したい」との回答をいただきました。
■ 日本医介連の今後の取り組み方針
今回の調査結果は、「お一人さま」患者への対応が医療機関のみで完結する課題ではなく、医療・行政・介護福祉・民間サービスなど多様な関係主体の連携が求められていることを示しています。
日本医療介護事業連合会では、今回の調査で浮き彫りとなった課題について、関係機関への情報共有や院内研修等を通じた理解促進を図るとともに、具体的な取り組みの実装や検証を行い、医療・介護現場の「お一人さま」課題の解決に寄与してまいります。
当会との連携や「お一人さま」患者対応に関するご相談につきましては、専用窓口にて受け付けております。
[詳細なアンケート集計結果(PDF)のダウンロードはこちら]。